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健康寿命を守るために大切な噛む力|予防と口の健康

健康寿命を守るために大切な噛む力|予防と口の健康

■噛む力と健康寿命の深い関係をご存じですか?


「硬いものが噛みにくくなった」

そんな変化を感じていませんか?


噛む力の低下は栄養状態や脳の働きにまで影響することがあり、健康寿命を左右する要因のひとつと考えられています。


この記事では、噛む力が全身に与える影響と今日から始められる予防法をお伝えします。


この記事の要点まとめ


  • 噛む力の低下は栄養バランスや脳の働きに影響し、健康寿命に関わる可能性があります
  • 口腔トレーニングと定期検診の組み合わせが、噛む力を維持する予防の基本です
  • 歯を失った場合も入れ歯・ブリッジ・インプラントなど複数の選択肢があります

■噛む力の低下が健康寿命を縮める理由

■噛む力の低下が健康寿命を縮める理由

噛む力は、食事を楽しむためだけのものではありません。


◎噛む回数が減ると栄養バランスが崩れる仕組み


噛みにくさを感じると、無意識のうちに柔らかい食品ばかりを選ぶようになりがちです。


肉・野菜・繊維質の多い食材を敬遠することでタンパク質や食物繊維が不足し、筋力や体力の低下を招く一因に。


こうした栄養の偏りが積み重なると、全身の機能が衰える「フレイル」へ進行するおそれがあります。


◎噛む力と脳・認知機能の意外なつながり


咀嚼には脳への血流を促すはたらきがあるとされています。しっかり噛むことで脳の広い領域が刺激され、認知機能の維持に寄与する可能性が示唆されています。


歯の本数が少ない方ほど認知症リスクが高まる傾向を報告する研究もあり、口腔の健康と脳の健康は密接に関わっているといえるでしょう。


◎オーラルフレイルとは?見逃した場合のリスク


「オーラルフレイル」とは、滑舌の低下・食べこぼし・むせやすさなど、口腔機能のささやかな衰えを指す概念です。


「年齢のせいかな」と見過ごされやすい一方、この段階で適切に対応しなければ食欲低下や社会参加の減少を招き、やがて要介護状態につながるリスクが高まるとされています。


■噛む力を守るために今日からできる予防習慣


噛む力を維持するうえで大切なのは、毎日のセルフケアと歯科医院でのプロフェッショナルケアの両輪です。


◎自分でできるセルフチェックと口腔トレーニング


まずは簡単なセルフチェックから始めてみましょう。


「お茶や汁物でむせることが増えた」「滑舌が悪くなった気がする」「硬いものを避けるようになった」こうした変化に心当たりがあれば、オーラルフレイルのサインかもしれません。


予防策として手軽に取り入れられるのが、舌を上あごに押し当てる「舌トレーニング」や、口を大きく開けて「あ・い・う・え・お」と発声する「口周り体操」。


毎日の歯みがきの前後に組み込むだけで、口腔機能の維持に役立ちます。


◎定期検診で早期発見・早期対応がカギになる理由


噛み合わせのわずかなズレや歯周病の進行は、自覚症状が出にくいのが厄介なところです。


歯科医院で定期的にチェックを受けることで、こうした変化を早い段階でとらえ、適切に対応しやすくなります。


当院では噛み合わせや歯周病の状態を丁寧に確認し、お口全体のバランスを考慮した予防・メンテナンスをご提供しております。「まだ大丈夫」と思えるうちに受診することが、噛む力を長く保つうえで何より大切です。


■歯を失ってしまった場合に検討できる治療の選択肢


すでに歯を失った場合でも、噛む機能を補う方法はいくつかあります。それぞれの特徴を把握し、ご自身に合った選択を検討しましょう。


◎入れ歯・ブリッジ・インプラントそれぞれの特徴


代表的な選択肢は「入れ歯」「ブリッジ」「インプラント」の3つです。


入れ歯は取り外しが可能で幅広い症例に対応しやすい方法。


ブリッジは隣の歯を土台にして固定するため、装着感が比較的自然です。


インプラントは顎の骨に人工歯根を埋め込む方法で、しっかりとした噛み心地を目指せる一方、術後のメンテナンスを継続することが重要になります。


いずれの方法にもメリットと注意点があり、口腔の状態や生活スタイルに応じて適した方法は異なります。


◎自分に合った方法を見つけるために歯科医師へ相談を


どの治療法が合っているかは、残っている歯の状態・顎の骨の状態・全身の健康状態など、さまざまな要素を総合的にみて判断する必要があります。


当院では、歯周病や噛み合わせなど歯を失う原因をしっかり見極めたうえで、一人ひとりに適した治療計画をご提案しております。気になることがあれば、まずはお気軽にご相談ください。


■よくある質問


Q. オーラルフレイルは何歳くらいから注意が必要ですか?

A. 個人差はありますが、50代頃から口腔機能の変化を感じ始める方が増える傾向にあります。滑舌の低下やむせやすさなど、小さなサインに気づいたら早めに歯科医院へ相談するのがおすすめです。


Q. 噛む力を鍛えるために硬いものをたくさん食べたほうがよいですか?

A. 極端に硬いものを無理に噛むと、歯や顎に負担がかかるケースがあります。まずは左右バランスよくしっかり噛む習慣を意識しつつ、舌や口周りのトレーニングを取り入れるほうが安全です。


Q. 歯を1本失っただけでも噛む力に影響はありますか?

A. たとえ1本であっても、噛み合わせのバランスが変化し、残った歯に負担が偏ることがあります。そのまま放置すると周囲の歯にも影響が及ぶ可能性があるため、早めの受診をおすすめします。


Q. 定期検診はどのくらいの頻度で受けるとよいですか?

A. 一般的には3〜6ヶ月に一度が目安とされています。お口の状態やリスクに応じて適切な間隔は変わりますので、担当の歯科医師と相談しながら決めるのがよいでしょう。


河合 秀樹

歯科医師


河合歯科医院

院長

河合 秀樹

▶ 監修者プロフィール

経歴
1999年 愛知学院大学歯学部卒業
1999年 大垣市民病院 研修医
2001年 県立多治見病院口腔外科 勤務
2002年 河合歯科医院 勤務医
2007年 河合歯科医院 副院長 就任
2015年 河合歯科医院 院長 就任
2019年 医療法人社団河合歯科医院 理事長 就任