河合歯科でのCT撮影
河合歯科医院では、親知らずの抜歯等、外科的な治療について日常的に行っております。
親知らずの抜歯や根管治療や、上顎洞炎などの外科的な治療のなかでも、「難症例」と呼ばれる難しい症例においてもCT診断を行うことでさらなる「正確に・安全に・スピーディーに」治療を行うことが可能になりました。
いわば、治療における自分の武器が一つ増えた感覚です。
歯科用CTで診断できる症状・治療内容
- インプラントにおける骨の厚み・高さ・奥行きなどの確認
- 触れてはいけない神経管や血管の位置の確認
- 親知らず・埋伏歯などの有無・診断
- 噛み合わせ・顎関節症などの診断
- 深い虫歯(根管治療)、歯根の形態、歯の破折などの術前診断
- 顎骨内にできた腫瘍(できもの等)の病変の診断
- 上顎洞炎の診断
- 治療後の予後の確認
つまり、CTとは、歯科治療の様々な場面で「患者様が安全で安心できる治療を受けられるためのツール」と言えます。
モリタ社製の最新CTを導入~Veraview X800~
「どこのCT機を選ぶのか?」にあたって、私が感心したポイントをご紹介します。マニアックな内容ですが、お好きな方はどうぞお読みください。
あまりお好きでない方は、「こだわり派の河合がこだわって選んだ確かな歯科用CT機や」と思っていただければ間違いありません!
- X線水平入射(モリタ独自の技術)
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CT撮影においては、X線が被写体にまっすぐ水平に入ると綺麗に撮影できるのですが、CTとパノラマの複合機では、パノラマ撮影での障害陰影の低減のため、X線を打ち上げて入射させることが多いのが難点でした。
しかし、このVeraview X800のCT撮影では、X線を水平入射、パノラマ撮影では、約5度の打ち上げ角度にてX線を入射させるなど、CTとパノラマにおいてX線の入射角を変更し撮影できるため、より精細な撮影が可能になります。
- ズーム再構成機能
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ズーム再構成機能とは、大きいサイズ(125μm)で撮影したデータの気になる部分をボクセルサイズ80μmに再構成した上で見られる機能です。
気になる点を単純にズームアップするのではなく、解像度を上げた状態でズームできる機能なので、患者様に再撮影してもらうなどの負担が少なく済みます。 - より少ないX線照射量(Dose Reduuction 機能)
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X線を透過しやすい部位へは照射線量を下げて撮影するので、被ばく量が最大40パーセントも低減できます。
費用
保険適用で約3,500円(3割負担)です。
ただし、保険適用には症例など限られたルールがあるため、すべての症例においてCT撮影をするわけではありません。
CT診断が保険適応となるケース例
- 親知らずなどの抜歯で、下歯槽神経や上顎洞に近接していてレントゲンのみでは診断が難しい場合
- 難治性の根管治療(歯の根っこの治療)
- 上顎洞炎、顎骨嚢胞の診断
- 変形性顎関節症
患者様からの希望で保険適用外(自費10,000円)でCT診断をお受けすることも可能です。