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インプラントの治療

 
 
上の図のように(右:天然歯、左:インプラント)、歯の根に代る人工的な根を骨の中に埋め込んだ上で、その上に歯を形成しようと考えたのがインプラントです。実際は骨に穴をあけて、そこにチタン等の人工歯根を埋め込み、それが骨とがっちりと接着した状態で、その上に人工の歯を取りつける治療方法です。
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インプラントについての私の独り言

最近、インプラントについて、患者さんからご質問を受ける機会が多くなりました。

これは、私の独り言として、聞いてください。

実は、かつて私は、インプラントについて、他医院の先生に指導したり、その先生の代わりにインプラント手術をしていた時期がありました。
本当にそれでいいのか?
他の先生と話をするときに、「月に何本のインプラントをしているの?」等の、
インプラント本数の競い合いやインプラントをうつことが名医であるといった発想に疑問を持つようになりました。

それは、「なぜ歯を無くしたのか?」の原因を突き止めないと根本解決にならず、むしろ、入れ歯やかぶせ物の勉強をすればするほど、そうした原因解決のない状態でインプラントをすること自体、非常に怖いことがわかったからです。

それ以降、私は積極的にインプラントを奨めなくなりました。
(むしろ批判的な面もありました)

ただ、現在では『ここにインプラントをしておけば、他の歯が助かる』や『インプラントをすることで、顔・あごの歪みがなくなる』など、インプラントを再評価するようになってきました。

今回、あらためて、このインプラントについての考え方をまとめたのは、インプラントを手放しで賛同しているからではなく、インプラント治療をする上で、皆さんに絶対に知っておいてほしいことをお伝えしたいからです。
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インプラントを選択するまでに知っておいてほしいこと

表紙で良いインプラント・悪いインプラントと書きました。
インプラントの材質の良し悪しのことではありません。
そもそもなぜ歯を失うことになったのか?
その原因を解決しない限り、インプラントを入れても、それは対症療法でしかありません。はじめは良く噛めるかもしれませんが、長い目で見たときに、インプラント体が崩壊したり、その対面の歯がダメになったりするからです。
つまり、他の歯を活かすインプラントどころか、他の歯を殺してしまうインプラントにもなるわけです。

もしあなたがこれからインプラントをしようと考えているのであれば、まずは歯を失った原因をしっかりと解消できる処置を行ってください。また、そうした医院で治療を受けてください。

また、インプラントは一度入れてしまうと、たとえ初期のインプラント費用が安くても、(もちろん数十万円はしますが)その後莫大な費用がかかってしまう可能性があります。

「なぜそこにインプラントをするのか?」
「インプラントをした後の未来予想は?計画は?」


それもしっかりと踏まえてから、インプラントを選択していただきたいのです。

私は、あなたと出来るだけ長く付き合っていきたいのです。
できれば一生を通じて、あなたの歯の健康をお守りしたい。
だから、私はインプラントの良い点悪い点も、そしてインプラントをした後の未来予想図もしっかりとお伝えします。

そのうえで、患者さんが選択された治療法が、インプラントでも入れ歯でもブリッジでも構いません。

テレビなどのマスコミをはじめ、様々なところで
「インプラントをすれば、まるで天然歯のように物がかめて豊かな生活が送れます」
と言われています。

しかし、そうした豊かな生活はインプラントを入れれば、すぐに叶えられるものではありません。

歯を失った原因をしっかりと解決し、未来に予想される歯の状態も分かった上で、最終的にそのような豊かな生活が送れることを一歯科医師としてはっきりとお伝えさせていただきたいのです。
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あなたはなぜ歯を失ったのか?

「なぜ歯を失うことになったのか」
その原因をしっかりと診断して、解決しましょう。
以下は代表的な歯を失う原因であるケースをご紹介します。
お読みいただければ分かるとおり、インプラントを入れることが根本解決にはならないのです。

ケース1 歯周病が原因の場合

歯周病とは細菌を原因に引き起こされた炎症によって、歯を支える骨を失っていく病気です。なんと、30歳〜40歳代の80%以上が歯周病にかかっているといわれており、自覚なく静かに進行する恐い病気です。

歯周病の状態で抜けた箇所にインプラントをするとどうなるか?
建物でいうと、もう土台自体がグラついているため、抜けた場所だけにインプラントを入れても、すぐに他の場所も、またインプラント自体もダメになってしまいます。ですから、まずは歯周病の治療をしっかりと行って、歯を支える土台をしっかり築くことが必要です。その後に、「インプラントをするか別の治療をするか」の選択を行うべきです。

ケース2 かみ合わせが原因の場合

歯を失う原因として、意外に思われるかもしれませんが、実はかなりのケースで、この咬み合せが原因によって、歯を失っています。
なぜ咬み合せが原因で歯を失うかというと、咬み合せが歪んでいるために、歯に不自然な負担がかかるからです。

かみ合わせ異常の状態でインプラントをするとどうなるか?
本来の原因であるかみ合わせの歪みが解決していないままにインプラントを入れるため、インプラントの対面の歯を痛めたり、対称の歯(例えば右上にインプラントをうったなら左下の歯)を無くしてしまう可能性があります。
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最後に

結局、インプラント治療をしようと考えている皆様へ 私が何をお伝えしたいのか。
繰り返しになりますが、とても大事なことなので、 もう一度言わせてください。


そもそもなぜ歯を失うことになったのか?
その原因をしっかりと調べて、
その後、治療手段をインプラントと決める場合には、

「なぜそこにインプラントをするのか?」
「インプラントをした後の未来予想は?計画は?」


この2つを十分に理解したうえで治療に臨んでいただきたいと思っています。

皆様が最終的にそのような豊かな生活が送れることを心より願って
院長 河合秀樹
 
     
 
   
 
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