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歯を残すための治療

 
 

歯を残すための治療を探されている方へ

僕たちドクターもみんな患者様の歯を残すことを考えています。
「歯を残すための治療には、どのようなものがあるのか?」
を説明する前に、「歯がなくなるまでの歴史」について説明しようと思います。

 
 

歯がなくなるまでの歴史

78歳。最後の歯が抜けて、ついに総入れ歯になってしまった。。。
少し、昔から書いている日記を読み返そうと思う。

10歳。小さなむし歯ができてしまい、歯医者さんに通う。
歯医者で詰め物を入れる治療をするが、先生に押さえつけられて治療されたため、なぜかトラウマに。歯医者さんは嫌いだ。
25歳。久しぶりに歯医者に行く。詰め物が取れたので行った。
詰めなおすが、少し大きな詰め物になった。
歯医者嫌いを再認識する。早く治療が終わって欲しい。
40歳。突然歯が痛くなる。神経を抜く。神経がないからか、痛みが取れた。この先生、神様?でも、銀のかぶせになって、笑うときに見えるので、少し気が引ける。
48歳。痛みがないので、そのまま放置していたら、かぶせが取れた。前よりも時間がかかったが、なんとかかぶせが付けられて、ホッとする。先生の話によると、歯の根の先に病気があるらしい。
今痛くないから、まあいいか。
53歳。歯ぐきが腫れて、出血があるも、放置。突然、歯が痛くなり、歯医者に行く。3回目のかぶせとする。
心の中で(大切な会議があるのに、なんで歯医者に行かなあかんねん…)とボヤく。メンテナンスを勧められて了解したが、その後歯医者に無断キャンセルし、そのまま放置。
56歳。歯周病がひどく、歯の動揺が目立つため、抜歯する。
ブリッジも勧められたが、歯を削る音が嫌いなので、手軽な部分入れ歯を入れる。気分が少し老けたような気がする。
「そろそろ、僕も入れ歯に頼る時期か。最近、口臭も気になるなぁ」
62歳。金具を引っ掛けていた歯が、歯周病で抜けてしまった。
部分入れ歯が一段と大きくなった。前よりもよく食べ物が詰まる。
特に外食先でのつまようじに気を遣う。
72歳。気づけば、だいぶと歯がなくなったものだ。
この10年、歯が抜けては入れ歯を作っている。
どうも2年に一度は入れ歯を新しくしているような気がする。
最近、肉を食べていない。新鮮なお刺身もうまく噛めない。
何を食べても美味しく感じない。
そういえば、最近歯医者に行く回数が増えている。
「あの先生、大丈夫かなぁ」という疑問を感じる。
78歳。とうとう最後の歯が抜けて、僕も総入れ歯になってしまった。総合病院のうわさでは、「あの歯科医院は入れ歯が上手い」と耳にする。気が気でならない。
明日にでも行こうと思う。

「気がつけば ぼくの入れ歯は 10セット」(川柳)
〜 河合秀樹 歯の歴史街道 終 〜

どの時期に、どの治療が望ましいのかを考えないといけません。
今ある歯の状態は必然であると気がつかないといけません。
過去に戻ったら、あんなことができていた、こんなことができていたと思うことがたくさんあると思います。

あなたの頭の中で、歯科に対する情報、無知さが、いかに歯を無くすことにつながるのかを理解してほしいと思います。
逆に言えば、歯の知識を知ることが、歯を残すことに繋がるのです。

いつ、どこの段階で、どのような治療をしていれば歯を残すことができたのか?を少し振り返ってみましょう。

10歳の頃。もしかしたら、歯医者にいることを恐怖に感じないことを身に付けていれば、このようにならなかったのかもしれません。

25歳の頃。歯医者嫌いのあなたも、幸い歯医者に行くことになります。 痛いところだけではなく、他のところも調べてもらって、予防をしていくことをお勧めします。それは、どこの歯医者さんでもできるでしょう。

40歳の頃。痛くなるまでに歯医者に行かなかったことにまず反省してください。 それまでに、何か違和感があったはずです。でも、そこまで痛くないからと放置していたのかもしれません。違和感を感じたら、歯医者に行くことをお勧めします。

48歳の頃。神経のない歯は、痛みを感じないだけで、むし歯にならない保証はまったくありません。神経を取ったからこそ、定期健診に行って、予防的にかぶせの状態を確認しておく必要があります。歯ぐきの周囲をしっかりと掃除して、むし歯や歯周病に対する、大人の歯みがき方法を知っておいたほうがいいでしょう。

53歳の頃。かぶせ物が2回、3回と続くと、歯の削る量も増え、必然的に歯の寿命も短くなっていきます。歯を根本的に支える歯ぐきの治療メンテナンスを怠ると、歯がなくなります。

56歳の頃。歯に金具を引っ掛けるということは、なくなった歯の負担を他の歯に強いるということです。そうなると、加速度的に歯が弱っていきます。もとは28本で支えていった力が少ない本数で負担するからです。
そうならないための治療法は、また後ほど説明します。

62歳の頃。早く気づいてください。歯がなくなって落ち込んで不都合を嘆くよりも、それ以上歯がなくならないようにどうしようと考えられたほうがいいのではないでしょうか。

72歳の頃。歯の周りも弱くなってきています。その中でバランスよく噛むこと、本来の自分の噛み合わせに調整していかなければいけません。入れ歯も磨り減るので、定期的に修正していかなければなりません。合わない入れ歯は、他の歯に負担を過大にかけているだけです。

78歳の頃。歯がなくなってしまったことは仕方ありません。できるだけ噛める入れ歯を、時間がかかっても、しっかりと一つ作りましょう。長い間使える入れ歯にしていきましょう。

歯を残すための治療は、いろいろあります。
再生医療である、GTR法やGBR法、再移植とかファイバーホストとか、いろいろあります。それをすべて書いていると、きりがありません。
それよりも、もっと根本的な大切なこと(歯を残すため)があるのではないでしょうか?

それは、患者様ご自身が歯の知識を増やし、歯に興味を持ってもらうこと、あきらめないことが一番の歯を残すことにつながるのではないでしょうか?

 
     
 
   
 
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