| |

皆様聞いたことありませんか?
「あそこの歯医者、よく自費勧めるねん」とか
「自費を断ったら、急に先生の態度が変わってん」って。
同じ歯科医師として、非常に耳が痛い話です(笑)
まだ患者様とコミュニケーションがしっかり出来ていない段階で自費の説明をしていたり、説明不足なところもあったのかも知れません。(急に態度が変わる先生は論外ですが)
自費を勧めることは、僕も一医療人として本当に見解が難しいところです。
そのことについて今から説明したいと思います。
保険治療とは、誰もが平等に受けられます。最低必要な治療です。
最低といえど、必要十分な治療ですので、「保険やからだめ」とか「保険だから噛めない」とか、そんなことはありません。
しかしながら、治療に当たってかなり制限されることが多いのも確かです。
使う金属の種類であるとか、薬剤であるとか、材料であるとか、また治療法についても、保険治療であれば、抜歯しか治療法がなかった場合でも、自費治療であれば、再移植だったりファイバーポストという特殊な土台であったり残せる治療もあります。
つまり、保険治療は万能ではなく、限界があります。
皆様もご存知のように、保険点数制で歯科医療されています。
点数制である以上、いかに経費を下げるか、また、効率を上げるかを考えて、歯科医の先生は日々悩んでいます。
毎年のように保険点数の改正とかありますが、これは決して患者側の立場に立った改正ではありません。
例えば・・・
現在、いろいろの分野で技術は発展しています。
僕は車が好きなんですが、20年前の車と現在の車明らかに性能が違いますよね。
歯科においても5年一昔的に発展していますが、それが保険制度に組み込まれることはありません。
そう考えると、贅沢な治療とされてはいますが、自費治療に移行してきているのも一理あると思います。現に最新の医療の需要、例えばインプラントや再生医療など、社会性(見た目)、実生活での便益、矯正治療など、色々と歯に対する需要は上がってきています。
しかし、これらは保険治療では出来ません。
ご自身がどこまで求めるのか、またどんな治療方法があるのかを知っておくのは大切やと思います。その中で何をチョイスするかは患者様次第です。
ですから、はじめに書いた、「あそこの歯医者は、自費を勧めるねん」というのも、患者様に複数の治療方法を提示するという意味で、むしろ望ましいのではないかと思うわけです。
「絶対に保険じゃないとダメ!」とか「絶対に自費治療で!」と、はじめに決め付けずに、治療方法によってそれぞれどんなメリットがあるのかを知った上で、保険か自費を選択されることが一番良いのではないかと思います。
僕が患者だったらそうします。色々聞いたうえで「やっぱり保険で」というかもしれません。でも、それでいいと思います。自費を断ることで、治療が雑になるとか態度が変わるとかは全くありません。それよりも、僕は(よっしゃ!このお口をどうやって保険内で治そう)と頭の中で計画を作ったりしています。ちょっと楽しかったりします。
しかし、これだけは言えます。
保険の治療で最善を尽くしておいて、なおそれ以上にすることが自費治療です。
|
|